【パパ育休のススメ 職場のエピソード大賞活動報告】家族が、会社が幸せになるエピソードが集まりました
三重県では、少子化対策の重要な取り組みの一つである“みえの育児男子プロジェクト”として男性の育児参画を推進しています。今年度は、男性が育休を取得しやすい雰囲気づくり等に関する職場でのエピソードを募集し、合計79件の応募の中から、審査委員からより多くの共感を得られた作品を表彰しました。
昨年の11/30(土)男性の育児参画啓発イベント
FAMILY FESTA in トナリエ四日市4階 わくわく・ふれあい広場にて、「パパ育休のススメ 職場のエピソード大賞表彰式」が行われました。
\それでは、以下にエピソード大賞受賞者の方々のご紹介をさせていただきます。/
イクボス部門大賞
校長先生が育休取得への
不安を断ち切ってくれた
中山 光悠さん
【御浜町】
紀宝町立相野谷小学校
妻の妊娠がわかり、すぐに「来年度、育休を取りたい」と校長先生に相談しました。教員の人数が少ないため、長期間休むことが現実的かどうか不安でしたが、校長先生は「おめでとうございます、ぜひ取りましょう」と即答し、「先生の希望を受けて、あとはこちらが動くだけですから安心してください」と力強くサポートしてくれました。その後も、自分が「職場に負担をかけないためにはどのタイミングがよいか」と悩む度に、「先生の希望が一番大事です」と迷いを断ち切ってくれる言葉をかけてくれました。結果、自分が一番赤ちゃんと一緒に過ごしたい時期に40日間の育休を取得し、家族旅行にも行くことができました。育休前に「パパの時間を楽しんでくださいね」と送り出してくれた校長先生の笑顔は忘れられません。
今後は私も、誰かの育休を支えられる存在になりたいと強く感じています。
私の育休バナシ部門大賞
職場の温かい言葉が復帰後の
モチベーションアップに
奥山 翔平さん
【四日市市】
1年間の育休を取ることになり、手続きの都合で時々職場に顔を出す機会がありました。最初の訪問時は「気まずいな」「嫌味を言われたらどうしよう」と不安でしたが、実際に出迎えてくれたのは温かい言葉ばかりでした。その言葉に、不安は一気に吹き飛び、「今この瞬間を大切にしよう」との思いがさらに強まりました。さらに、管理職の方から「復帰後も時短勤務などの制度があるから何でも相談して」と配慮してもらい、職場のサポートが復帰後のライフワークバランスにまで及ぶことに感激しました。こうした職場の優しさに気づき、復帰後の仕事への意欲も一層高まりました。育休を取得したことを心から良かったと思える経験となりました。次に育児休暇を取る同僚がいた場合は、自分の経験を共有し、サポートする姿勢を積極的に示すようにしたいです。
イクボス部門大賞
娘が生まれて、与えられた育休時間は
なんと12,000分!
西田 和真さん
【伊勢市】
株式会社グッド・ナル
我が会社では、子どもが生まれてから1年間で12,000分の育休が取れます。しかも、1年間で育休を使い切るように!!と社長から言われており、育休を取らざるを得ない状況!!なんともありがたいシステムでした。1日取っても良し、毎日1時間早く帰っても良し。私の場合は、新生児期はできるだけ休みを取り、検診にも一緒に行くことができ、娘の成長を間近で見ることができました。新生児期が過ぎてからは1時間早く帰る日を長期間続け、娘と妻と一緒に居る時間を作ることができました。
そして、なんともありがたかったのが、職場と自宅が市内だったので、昼休みには家に帰ってあげて!と言われ、60分間の昼休みは自宅で過ごし、娘の沐浴もしていました。娘と過ごす時間が増え、妻の負担も減りました。
雰囲気づくり部門大賞
理解のある上司や先輩のおかげで
半年間の育休を取得
枡田 光弘さん
【松阪市】
妻の実家が遠く、産後の妻の体をしっかり休ませてあげたいこと、そして子どもの成長を近くで見守りたいという理由から、半年間の育休を取得しました。コロナ禍で出産に立ち会えなかった悔しさもありましたが、育休中に家族と共に過ごす時間を持てたことで、妻への感謝の気持ちがより一層強まりました。
会社は育休取得に積極的で、長期の育休を取った従業員8名によるZoomを使った座談会でインタビューを受ける機会もあり、その内容が社内報へ掲載されました。
また、上司や先輩も育休取得に理解があり、相談がしやすい環境が整っていたため、安心して長期育休に入ることができました。こうした職場のサポートのおかげで、育児に集中し、家族と充実した時間を過ごせたことに心から感謝しています。
いずれのエピソードも、パパと家族にとっても会社にとってもプラスになることばかりでしたね。
今回の取り組みをご覧になった皆さんは、ぜひ職場でもお話しして、ステキな「パパ育休」の輪を広げていきましょう!
受賞者のエピソードを元に、明日からマネできる男性の育休取得へのヒントや工夫・アイディアが詰まった一冊が完成しました。
ご応募いただいた皆さま、本事業にご協力いただいた企業・団体の皆さま、審査委員の皆さまに心より感謝申し上げます。